空中店舗とは?
テナント物件の中に「空中店舗」という言葉があると思います。ここでは「空中店舗」とはどういった店舗なのかをご説明いたします。
1.「空中店舗」とは?
ビルの2階以上に出店する店舗を言います
駅前通り沿いなど、人通りの多い通りに面したビルの2階以上に出店する店舗の事を「空中店舗」と言います。ただし、商業施設やショッピングモールの中で出店する店舗は2階以上であってもこの中には含まれません。
空中店舗イメージ
空中店舗は「路面店」の反対の意味として使われ、道路に面してなく、その上にあるという意味から「空中店舗」と呼ばれております。2階以上という意味から「階上店舗」と呼ぶこともございます。
2.「空中店舗」のメリット
費用を抑えるなら「空中店舗」
通りに面している「路面店」に比べると視認性が低くなります。その分費用が路面店に比べ大幅に安くなります。費用に関してのみで考えれば空中店舗はおすすめと言えます。
「上層階」という点がメリットになる場合も
視認性が低く目立たないという点が、顧客のプライバシーに配慮すべき業種にとっては逆にメリットとなります。また、高層階であれば展望性が高まるという点で高層ビルなどでは逆に上層階のほうが賃料が高いという例もございます。
3.「空中店舗」のデメリット
視認性が下がる
空中店舗は、路面店に比べ目立ちにくく、視認性が悪いとされます。上記の目立たないほうがいい業種ではメリットですが、そうでない業種の場合は視認性を高めるために看板の設置を行う必要があるでしょう。物件にもよりますが、別途看板設置料を毎月必要な場合もあるので、費用が上がることとなります。
事務所や住居との共用ビルなどにおいては、看板の設置自体が認められない場合もございます。看板がないと外から見て、そのビル内に店舗があることがわからない為、もともと店舗があることを知っている顧客以外を見込めません。
4.新規出店には向いてない?
知名度が無ければ入りにくい
1号店として新規に出店する場合は、空中店舗はあまり向いて無いと考えられます。仮に大きな看板を設置して目立ったとしても、よく知らないお店へわざわざ階段やエレベーターを使ってまで来店する顧客が多いとは考えにくいからです。
実際、飲食店の空中店舗は既に知名度の高い大手チェーン店様がほとんどです。既に知名度が高ければ、看板を見ただけでどのようなお店なのか顧客がわかるので入りやすいためです。